Riezm Academy

全国決勝大会   連弾:デュオ2台部門

ピティナ・ピアノコンペティション全国大会、連弾の中級後半から聴きました。
会場の津田ホールは千駄ヶ谷の駅前でとても便利です。

審査の先生の顔ぶれをみてびっくり!
なんと、恩師の池沢幹男先生のお名前が。。。
池沢先生はご夫婦のデュオピアニスト。
こんなところでお会いできるなんて!
25年前のお二人の渋い、いぶし銀のような演奏が脳裏を横切ります。

席では、前半から聴いていた沼田先生が感想メモを片手に待っています。
今日は、ゆっくり聴ける。。。ハルカとともにどっしりと腰を下ろします。

次々と素晴らしい演奏が続く中、音楽の中に身をおいて、本当に楽しんでいる。きらめいている。と感じられた演奏は、多くはありませんでした。
先生に習ったことをきちんと上手に弾いているという感じです。
「自分はこう弾きたいんだ!」という意思や創造性の感じられる演奏は、全国前にカットされちゃったのかしら。
よく、日本人の演奏は指だけ動くと言われますが、今日においてもまだ変わっていないのか。

それでも自分達のカラーを持って、主張していたペアもいました。
私が好きだったのは、地震で遅れながらも気合の入った演奏をしてくれた籐堂&納村さん。
上級では、北海道の早坂&藤原さん。
出来上がった音楽を披露するのではなく、その場で、楽しんで創っていた。
自分の持ち味で演奏していました。
   パチパチ!
そして、ブラボーだったのは、2台デュオの出口&児島ペアです。
よくぞ、ここまでやって見せてくれた!というテンションの高さ。
シュスコタービッチの出だしは、2人の音色が全く同じ。薫太朗君の硬めのフォルテに握りこぶしのフォルテで答える絵美理さんです。
続くピアノの部分もソフトな色が一緒です。
体格も体力も違うのに本当によくついていくな〜と感心します。
薫太朗君が、バリバリと弾き、朗々と歌う中、絵美理さんが、しなやかに答えていきます。
2人とも違うタイプなのにとても楽しめました。
何よりも音楽が好きなのが伝わってきます。
インファンテでは、私まで一緒に踊りだしたくなりました。
欲を言えば。。。
薫太朗君には、腹の底から響くベースの音が欲しかった。
もちろんよく出ていた時もありましたが、ここぞという時に出してくれたら、ぐぐっときただろうな〜と思います。
絵美理さんの音楽は、清潔で自然です。
曲の雰囲気に合わせて、悪女のような毒の味が出せたら、「え!こんな清純な乙女が。。。。」と意外性があって面白かったかもしれませんね。

あ!もう今日のグランミューズ全国大会に出かける時間です。
では、行ってきます。